測定用語辞典

pH測定に関する用語説明

ORPとは

 ORP(Oxidation-Reduction Potential:酸化還元電位)は、酸化(Oxidation)と還元(Reduction)が起こる際に電子の移動が生じた電位(potential)のことで、酸化力と還元力の指標となるものです。Redox電位(還元酸化電位)と呼ぶこともあります。単位は電圧(mV)です。

 pHが酸性・アルカリ性の尺度で水素イオンという特定のイオンの水溶液濃度で定義づけられているのに対し、ORPは、酸化力・還元力の尺度で酸化・還元に関連する全てのイオンを対象として定義づけられているため必ずしも水溶性である必要はありません。

 ORPは、水中での酸化性物質(溶存酸素や、消毒に用いられる次亜塩素酸ナトリウム、3価の鉄イオンなど)と、還元性物質(2価の鉄イオン、硫化物、有機物など)の物質量のバランスで決まります。プラスの数値が高いほど「酸化力の強い」水、マイナスの数値が大きいほど「還元力が強い」水であるといえます。

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